買収 · 医薬品
武田薬品、米ニンバスのTYK2阻害薬を一時金40億ドルで取得
- 買い手
- 武田薬品工業(東京)
- 対象
- ニンバス・ラクシュミ(米ニンバスのTYK2阻害薬事業)(米マサチューセッツ州ボストン)
- 金額
- 一時金40億ドル+最大20億ドルのマイルストーン
- 状況
- 2023年2月に完了。薬剤はTAK-279(ザソシチニブ)に。
- 日付
- 2022-12-13
武田薬品工業は、乾癬などの免疫疾患向けの経口TYK2阻害薬を持つ米ニンバス・セラピューティクスの子会社ニンバス・ラクシュミを買収することで合意した。手元資金から一時金40億ドルを支払い、年間売上高が40億ドルと50億ドルに達した時点で各10億ドルを追加で支払う。米独占禁止法の審査を条件とした。
ポイント
主力薬エンティビオなどの特許切れを控え、後期開発の大型候補が必要だった。免疫領域で最良となり得る経口薬に巨額を投じた。
取引の内容
武田薬品工業は2022年12月13日、米ボストンのニンバス・セラピューティクスで同薬を保有する子会社ニンバス・ラクシュミの買収で合意した。一時金40億ドルは主に手元資金で払い、年間売上高が40億ドルと50億ドルに達した時点でそれぞれ10億ドルを追加で払う。米独禁法の審査を経て2023年2月に完了した。
製品
同薬は現在ザソシチニブ(TAK-279)と呼ばれ、免疫に関わる酵素TYK2を阻害する1日1回の飲み薬だ。武田は2025年12月、乾癬を対象とする2本の第3相試験が主要評価項目を達成し、16週時点で半数超の患者が皮膚症状の90%改善に達したと発表した。FDAは優先審査で申請を受理し、2027年初めに判断を示す予定。乾癬性関節炎や炎症性腸疾患でも試験が進む。
高値を払った理由
武田は腸疾患薬「エンティビオ」など主力薬の特許切れを控える。乾癬で注射薬並みの効果を出せる飲み薬となれば、同社最大級の製品になりうる。
出典
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