買収 · 住宅
住友林業、米住宅大手トライポイント・ホームズを45億ドルで買収
- 買い手
- 住友林業(東京)
- 対象
- トライポイント・ホームズ(米カリフォルニア州アーバイン)
- 金額
- 企業価値45億ドル(株式価値41億ドル、1株47ドル)
- 状況
- 2026年5月14日に買収完了。
- 日付
- 2026-02-13
住友林業は、ニューヨーク証券取引所に上場するトライポイント・ホームズを1株47ドルの現金で買収することで合意した。株式価値は約41億ドル、負債を含む企業価値は約45億ドル。カリフォルニア州とネバダ州に初めて拠点を得るとともに、価格帯の高い住み替え層や高級住宅にも品ぞろえを広げる。買収は2026年5月に完了した。
ポイント
統合により住友林業の米国事業は販売戸数で全米5位前後の規模となり、2030年に米国で年2万3,000戸を供給する目標に近づく。国内市場の縮小と米国の慢性的な住宅不足を背景に2026年初めに相次いだ日本勢による米住宅会社買収の中で最大の案件。
取引の内容
1株47ドルの買収価格は、発表前日の2026年2月12日のトライポイント株終値36.57ドルに29%のプレミアムを上乗せした水準。2025年12月期の希薄化後1株利益2.72ドルの約17倍にあたる。合併方式で、トライポイントは住友林業の米国子会社、住友林業アメリカの完全子会社となった。
住友林業は54億ドル相当の融資確約を得て、買収資金をブリッジローンで調達した。完了後1年以内をめどに、借入金やハイブリッドファイナンスで長期資金に置き換える方針で、普通株式の希薄化を伴う調達は想定していないとした。2026年8月から9月にかけ、ブリッジローン返済の一部に充てるため劣後特約付シンジケートローンの契約と公募ハイブリッド社債の発行を決めた。
住友林業の財務アドバイザーはモルガン・スタンレーと三菱UFJモルガン・スタンレー証券、法務アドバイザーはモリソン・フォースター。トライポイント側はモーリスが財務アドバイザーを務め、公正性に関する意見書を出した。合併契約では、トライポイントがより有利な提案を受け入れた場合などに8,230万ドルの違約金を支払うと定めた。
トライポイントについて
トライポイントの2025年の引き渡し戸数は4,947戸で、前年の6,460戸から減った。住宅販売収入は44億ドルから34億ドルに減少し、平均販売価格は約68万ドル。普通株主に帰属する純利益は2億4,110万ドルで、前年は4億5,800万ドルだった。2025年末の現金は9億8,280万ドル。買収後もブランド、アーバインの本社、17の地域事業部、金融サービス部門を維持し、ダグ・バウアーCEOとトム・ミッチェル社長が続投する。
住友林業の米国の住宅子会社にはDRBグループ、ブルームフィールド・ホームズ、エッジ・ホームズ、メインビュー・ホームズなどがある。2016年1月のDRBグループ株60%取得から米国の住宅会社買収を進めてきた。
承認と日程
トライポイントは2026年4月16日の臨時株主総会で合併の承認を得た。発行済み株式の約78%が出席し、その99.99%が賛成した。合併に伴う経営陣報酬に関する勧告的決議は否決された。同日午後11時59分(米東部時間)にハート・スコット・ロディノ法の待機期間が満了し、5月14日に買収が完了した。
出典
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