買収 · 航空機リース
住友商事などの連合、米エア・リースを買収へ 負債込み282億ドル
- 買い手
- 住友商事とSMBCアビエーション・キャピタル(アポロ、ブルックフィールドと共同)(東京)
- 対象
- エア・リース(米カリフォルニア州ロサンゼルス)
- 金額
- 株式価値74億ドル(負債込みで約282億ドル)
- 状況
- 2026年4月に完了。社名は住商エア・リース(Sumisho Air Lease)に変わった。
- 日付
- 2025-09-02
住友商事、SMBCアビエーション・キャピタル、アポロとブルックフィールドが運用するファンドの連合は、ロサンゼルスに本社を置く航空機リース大手エア・リースを1株65ドルの現金で買収することで合意した。株式価値は約74億ドル、負債を含む企業価値は約282億ドル。エア・リースはダブリンに置く新しい持ち株会社の傘下に入り、機体管理の大半と発注残はSMBCアビエーション・キャピタルが引き継いだ。
ポイント
SMBCアビエーション・キャピタルと合わせ、日本資本の下で世界最大級の航空機リース会社が生まれる。新造機が不足するなか、エアバスとボーイングの大量の発注残を確保した意味も大きい。
取引の内容
合併契約は2025年9月1日に締結された。1株65ドルの買収価格は、2025年8月28日の上場来高値の終値に対し7%、8月29日までの30営業日の出来高加重平均株価(VWAP)に対し14%、12カ月のVWAPに対し31%のプレミアムとなる。ロイターによると、発表後最初の取引日となった9月2日、エア・リース株は約6.5%高の64.15ドルまで上昇した。
資金面では、三井住友銀行(SMBC)、シティ、ゴールドマン・サックス・バンクUSAが計121億ドルの融資を確約した。住友商事にはゴールドマン・サックス証券とシティグループ証券、SMBCアビエーション・キャピタルにはシティグループ・グローバル・マーケッツ・リミテッドとゴールドマン・サックス・インターナショナルがそれぞれ財務アドバイザーとして付いた。
出資の構成
買い手はダブリンに新設した持ち株会社スミショウ・エア・リースDACである。日本経済新聞によると、出資比率は住友商事が37.5%、SMBCアビエーション・キャピタルが25%、アポロとブルックフィールドがそれぞれ18.8%。東洋経済は、住友商事の持ち分を経済持ち分ベースで37%超、出資額を3,000億円と報じた。
エア・リースのシリーズB、C、Dの優先株は現金化の対象とならず、完了時の8-K(臨時報告書)によると、存続会社の優先株としてそのまま残る。
承認と日程
エア・リースは2025年11月4日に委任状説明書を提出した。12月18日の臨時株主総会では、発行済みクラスA株式の約80.7%を持つ株主が賛成した。その後、同社は8-Kで、完了に必要な最後の規制当局の承認を得たと開示した。
取引は目標としていた2026年上半期内の米東部時間4月8日に完了した。エア・リースは同日ニューヨーク証券取引所の上場を廃止し、「住商エア・リース」として事業を始めた。三井住友フィナンシャルグループと三井住友ファイナンス&リースも同日付で、SMBCアビエーション・キャピタルの参画による買収の完了を発表した。
出典
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