買収 · 住宅
大和ハウス傘下のスタンレー・マーチン、米ユナイテッド・ホームズを2億2,100万ドルで買収
- 買い手
- 大和ハウス工業(米子会社スタンレー・マーチン経由)(大阪)
- 対象
- ユナイテッド・ホームズ・グループ(米サウスカロライナ州コロンビア)
- 金額
- 2億2,100万ドル(企業価値、1株1.18ドル)
- 状況
- 完了。2026年5月4日に買収完了を発表。
- 日付
- 2026-02-22
大和ハウスグループの米住宅子会社スタンレー・マーチン・ホームズは、ナスダック上場のユナイテッド・ホームズ・グループを1株1.18ドルの現金で買収することで合意した。企業価値は約2億2,100万ドル。同社はサウスカロライナ州などで一次取得層や住み替え層向けの住宅を手がける。買収は2026年5月上旬に完了した。
ポイント
大和ハウスは成長が続く米南東部での事業を厚くする。住友林業のトライポイント買収の直後に発表され、日本の住宅大手による米住宅会社の買収が相次いだ流れの一つとなった。
取引の内容
合併契約は2026年2月22日に締結した。買収価格の1.18ドルは市場価格を大きく下回った。法律事務所の告知や市場報道によると、発表前の最終取引日の終値は2.38ドルで、株主は約半値で売却する形となった。発表後、株価は下落した。
取引はユナイテッド・ホームズの特別委員会と取締役会が承認し、議決権の約70%を持つ株主が書面で同意したため、株主総会は開かれなかった。特別委員会の単独財務アドバイザーはベストラ・アドバイザーズ。5月4日の完了時に1株につき1.18ドルの現金を受け取る権利に転換し、ユナイテッド・ホームズは主要な借入枠を返済・解約した。大和ハウス工業は日本時間5月5日に完全子会社化したと発表した。
複数の株主側の法律事務所が、価格の割安さや対抗提案を受け入れた場合の違約金を理由に、価格の公正性について調査を始めると発表した。いずれも主張の段階にとどまる。
ユナイテッド・ホームズについて
ユナイテッド・ホームズは旧グレート・サザン・ホームズで、2023年3月に特別買収目的会社(SPAC)のダイヤモンドヘッド・ホールディングスとの合併で上場した。上場後に株価は約8割下落し、売却を含む戦略的選択肢を検討していた。
2025年の引き渡し戸数は前年比17%減の1,192戸。サウスカロライナ州のグリーンビル、スパータンバーグ、クレムソン、コロンビア、マートルビーチと、ジョージア州オーガスタで事業を展開する。2025年の最終損益は1,630万ドルの赤字で、2024年の4,690万ドルの黒字から悪化した。10〜12月期の売上高は1億2,340万ドル、同期に引き渡した規格住宅の平均価格は約32万9,000ドル。年末の現金は2,440万ドルだった。
買収の狙い
大和ハウスは米国の戸建住宅事業を3つの地域拠点で展開する。東部のスタンレー・マーチン(2017年買収)、西部のトゥルーマーク(2020年)、テキサス州のキャッスルロック(2021年)である。同社は地域ごとに事業譲受や株式取得を進めて拡大する方針を示している。スタンレー・マーチンはカロライナ地域で拡大するためウィンザー・ホームズも買収したほか、2026年7月には2025年に1,050戸を引き渡したフロリダ州のホリデイ・ビルダーズの完全子会社化を発表した。
出典
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