買収 · 半導体
ルネサス、米カリフォルニアのGaNパワー半導体メーカー・トランスフォームを3億3,900万ドルで買収へ
- 買い手
- ルネサスエレクトロニクス(東京)
- 対象
- トランスフォーム(米カリフォルニア州ゴリータ)
- 金額
- 3億3,900万ドル
- 状況
- 2024年6月に買収完了。
- 日付
- 2024-01-11
ルネサスは米ナスダック上場のトランスフォームを1株5.10ドルの現金で買収することで合意した。前日終値に対するプレミアムは約35%で、買収総額は約3億3,900万ドル。同社は窒化ガリウム(GaN)を使うパワー半導体を手がける。ルネサスはシリコンや炭化ケイ素(SiC)の既存製品と組み合わせ、EV、データセンター、再生可能エネルギー、充電器向けに展開する。
ポイント
GaNは成長が見込まれる次世代パワー半導体材料で、米専業企業の買収によりルネサスは技術を自社に取り込める。パワー・アナログ製品群を拡充するため米国企業の買収を重ねてきた同社の戦略の延長線上にある。
取引条件
1株5.10ドルは、トランスフォームの2024年1月10日終値を約35%、過去12カ月の平均株価を56%、過去6カ月の平均を78%上回る。株式の約38.6%を持つKKRフォーム・インベスターズは賛成票を投じることで合意した。
トランスフォームとは
トランスフォームは2007年にカリフォルニア州ゴリータで創業し、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に源流を持つ。共同創業者のプリミット・パリク氏とウメシュ・ミシュラ氏が率いた。保有・ライセンスする窒化ガリウム関連の特許は1,000件を超え、ゴリータと福島県会津に拠点を持ち、車載向けの認証を初めて得た高耐圧の窒化ガリウム半導体を手がけた。
完了後
取引は2024年6月20日に完了し、ルネサスは同じ日に窒化ガリウム半導体を使った15種類の参照設計を発表した。甲府の300ミリのパワー半導体工場、高崎の炭化ケイ素ライン、米ウルフスピードとの10年間の炭化ケイ素ウエハー供給契約と並ぶ、パワー半導体強化策の一環だ。
出典
Kakehashi M&A News トップ