買収 · 医薬品
大塚製薬、米ボストンのバイオ企業ジュナナを最大11億ドルで買収へ
- 買い手
- 大塚製薬(東京)
- 対象
- ジュナナ・セラピューティクス(米マサチューセッツ州ボストン)
- 金額
- 一時金8億ドル、最大3億2,500万ドルのマイルストーン
- 状況
- 2024年9月に完了。
- 日付
- 2024-08-01
大塚製薬は、ジュナナ・セラピューティクスを買収する合併契約を結んだ。対価は完了時の8億ドルに、開発・承認に応じた最大3億2,500万ドルのマイルストーンを加える。ジュナナの主力候補「JNT-517」は、希少代謝疾患フェニルケトン尿症(PKU)向けの経口薬。2024年9月に買収完了が発表された。
ポイント
主力の抗精神病薬の特許切れが迫るなか、大塚は米国の初期段階の研究成果を取り込み、パイプラインを補強する狙い。PKU候補薬に加え、ジュナナの創薬基盤も手に入れる。
取引の中身
大塚製薬は2024年8月1日に買収を発表し、米子会社の大塚アメリカを通じてジュナナを取得した。ジュナナは完全子会社としてボストンで研究を続ける。大塚は、希少疾患の領域が広がり、子会社アステックスと並んでボストン地域の研究開発を強化できるとした。
PKU治療薬
フェニルケトン尿症(PKU)の患者は、アミノ酸のフェニルアラニンを分解できず、体内にたまると脳に害が及ぶ。JNT-517は腎臓でフェニルアラニンを再吸収する輸送体SLC6A19を阻害し、尿への排出を増やす。2024年1月に発表された患者13人の初期試験では、28日間で血中フェニルアラニンが平均51%下がり、忍容性も良好だった。2025年後半には承認申請に向けた試験を始める計画だった。
ジュナナとは
ジュナナは2017年に始動し、創薬が難しい標的を狙う独自の探索基盤「RAPID」を築いた。スイスのロシュや米ニューロクライン・バイオサイエンシズと提携し、ポラリス・パートナーズ、バーサント・ベンチャーズ、アッヴィ・ベンチャーズなどが出資していた。最後の資金調達は2022年末の1億700万ドルで、ベイン・キャピタル・ライフサイエンスが主導した。
出典
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