買収 · 産業オートメーション
オムロン、米バーモント州の産業用PCメーカーOnLogicを6億7,500万ドルで買収へ
- 買い手
- オムロン(京都)
- 対象
- OnLogic(米バーモント州サウスバーリントン)
- 金額
- 6億7,500万ドル(約1,046億円)
- 状況
- 合意済み。2027年1月頃に完了予定。
- 日付
- 2026-10-13
オムロンは逆三角合併により、OnLogicの親会社Interlogicを完全子会社化する。OnLogicは耐久性の高い産業用PCを受注生産し、主に直販している。グループの2025年12月期売上高は約239億円。ブランド、経営陣、バーモント州の本社は維持され、従業員約300人のうち約160人が同州で働く。
ポイント
オムロンはOnLogicのPCと自社の制御技術を組み合わせ、機器やロボットを動かす「フィジカルAI」の基盤づくりを急ぐ。制御機器事業の拡大を狙う北米で直販網も手に入る。
取引の内容
取得価額6億7,500万ドルは、有利子負債と現金を除く企業価値ベースの金額。オムロンは1ドル155円換算で約1,046億円としている。対価は現金で、主に手元資金を充てる。契約締結は日本時間2026年10月10日、発表は10月13日。
オムロンが米デラウェア州に設立する特別目的会社を、バーモント州法人のInterlogicに吸収合併させる。存続会社のInterlogicはオムロンの直接の完全子会社となり、OnLogicは孫会社となる。合併方式を選んだのは、株主ごとに買い取るのではなく、発行済み株式を一度に全て取得できるためと説明している。
売り手
Interlogicは非上場の同族色の強い会社である。報道によるとオムロンの開示では、創業者のルーランド・フルーネフェルト氏とリサ・フルーネフェルト氏が株式の91.94%、議決権の99.11%を保有し、残る8.06%を役員・従業員株主167人が持つ。夫妻は2003年に創業した。2025年12月期のInterlogicグループの純資産は約108億円、売上高は約239億円。
地元テレビ局WCAXによると、取引に伴い従業員には賞与が支払われ、OnLogicは人員削減は行わないとしている。
買収の狙いと資金
オムロンは2026年3月30日、祖業である電子部品事業(デバイス&モジュールソリューションズ)を米カーライルに売却すると決めた。同事業は7月1日に分社化され、10月1日に株式を譲渡、現在は「Aratas」として運営されている。国内報道によると、OnLogicの買収資金にはこの売却で生まれた資金を含む現預金を充てる。制御機器を中心とする産業オートメーション事業への集中を進める。
オムロンは制御機器事業が再成長局面に入ったとし、欧米の顧客基盤を広げるM&Aを計画していた。OnLogicはグループ内で独立した事業として運営し、ショーン・ラーキンCEOら現経営陣は続投する見通し。2027年3月期の連結業績への影響は軽微としている。
日程と市場の反応
実行は2027年1月ごろの予定で、関係当局の承認などが条件となる。確認した報道では財務・法務アドバイザーの名前は明らかになっていない。ロイターによると、発表当日の東京市場の午前の取引でオムロン株はほぼ横ばいだった。日経平均株価は約2.2%下げた。
出典
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