買収 · 資産運用
野村HD、豪マッコーリーの米欧資産運用事業を18億ドルで買収
- 買い手
- 野村ホールディングス(東京)
- 対象
- 豪マッコーリーの米欧パブリック資産運用事業(米国)
- 金額
- 18億ドル(約2,584億円)
- 状況
- 2025年12月1日に完了。
- 日付
- 2025-04-22
野村ホールディングスは、豪マッコーリー・グループの米欧パブリック資産運用事業を担う3社を現金18億ドルで買収することで合意した。合意時点で対象事業の顧客資産は約1,800億ドルで、買収後の野村の運用資産は約7,700億ドルに拡大する見通しだった。マッコーリーの社員700人超が野村に移った。
ポイント
野村にとって米資産運用への最大の攻勢で、米国の個人・機関投資家を顧客に持つ大規模な運用事業を一気に手に入れる。手数料ベースの安定収益を増やす戦略にも合う。
取引の内容
野村は2025年4月22日、マッコーリーの3社の全株式を取得することで合意した。3社には米国事業を担うデラウェア州法人のマッコーリー・マネジメント・ホールディングスが含まれる。取得価額はクロージング時に調整される条件付き。マッコーリー側は売却額を約28億豪ドルとし、豪州のパブリック運用事業は手元に残した。
野村は2025年12月1日に取得完了を発表した。取得価額は約18億ドル(約2,814億円)。対象事業の運用資産残高は2025年10月末時点で約1,660億ドルと、合意時の約1,800億ドルを下回った。
提携の広がり
売却には幅広い提携が伴った。野村は米国の富裕層向けにマッコーリーのオルタナティブ商品を販売するパートナーとなり、米国顧客向けオルタナティブファンドにシード資金を拠出することでも合意した。完了時には、マッコーリーの一部プライベートファンドを米国の富裕層やファミリーオフィスに販売すると表明した。
統合の体制
合意時、野村はショーン・ライトル氏、ジョン・ピカード氏、グレッグ・ギッジ氏、ミリッサ・ハッチンソン氏ら経営陣が引き続き事業を率いる見通しだとしていた。完了後は、買収事業と既存の米子会社ノムラ・キャピタル・マネジメント、ハイイールド債運用のNCRAMを統合し、新会社ノムラ・アセット・マネジメント・インターナショナルを設けた。CEOにはライトル氏が就き、ロバート・スターク氏が社長兼副CEOとなり、ノムラ・キャピタル・マネジメントのCEOも続ける。
業績への反映
取得が完了した2025年10〜12月期、野村のインベストメント・マネジメント部門の収益は609億円で、前年同期比33%増、前四半期比では横ばいだった。税前利益は179億円で前四半期比42%減。公表資料のこれらの数字には、買収事業の寄与分は区別して示されていない。
出典
Kakehashi M&A News トップ