出資・ファンド · 銀行
MUFG、ユニオンバンクのリテール部門を米USバンコープに売却 同社株2.9%を取得
- 出資者
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)(東京)
- 出資先
- USバンコープ(約2.9%、MUFGユニオンバンクのリテール部門売却の対価)(米ミネソタ州ミネアポリス)
- 金額
- 約80億ドル(現金55億ドルとUSバンコープ株約4,400万株)
- 状況
- 2022年12月1日に完了。
- 日付
- 2021-09-21
MUFGは、カリフォルニア、ワシントン、オレゴンの3州に約300店を持つMUFGユニオンバンクのリテール・地域銀行部門を、現金55億ドルとUSバンコープ株約4,400万株(総額約80億ドル)でUSバンコープに売却することで合意した。MUFGはUSバンコープの約2.9%を保有する株主となり、米国での法人・投資銀行業務は手元に残した。
ポイント
日本最大の銀行が数十年続けた米国のリテール銀行業から退いた。一方で、米国5位の銀行への出資と法人向け業務を通じて米国市場とのつながりを保った。
取引の内容
2021年9月21日、USバンコープはMUFGアメリカズ・ホールディングスから、MUFGユニオンバンクの中核の地域銀行事業を買収することで合意した。対価は現金55億ドルと自社株約4,400万株で、合計約80億ドル。対象事業は資産約1,050億ドル、貸出金580億ドル、預金900億ドル、主にカリフォルニア州に約300店を持っていた。価格は有形純資産の約1.3倍だった。
MUFGに残る事業
MUFGは米国の法人・投資銀行業務、市場業務などを手元に残し、米国内の新しい体制に移した。株式による対価でUSバンコープの約2.9%を保有することになり、決済などの分野で両行が協力することでも合意した。
背景
ユニオンバンクは、旧東京銀行が1980年代に出資したカリフォルニア州の銀行で、高いコストと低金利のため米国の競合より収益力が低かった。MUFGは、法人向け業務やアジアに資金を振り向けた方が稼げると判断した。USバンコープにとっては、手薄だった西海岸、特にカリフォルニア州で大きな店舗網を得る買収だった。
承認と時期
当初は2022年前半の完了を見込んだが、銀行合併の審査に時間をかけるようになった米金融当局の承認を待った。承認は2022年10月で、2022年12月1日に完了した。
出典
Kakehashi M&A News トップ