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三井住友海上、米専門保険大手W・R・バークレーの株式15%取得へ
- 出資者
- 三井住友海上火災保険(MS&AD)(東京)
- 出資先
- W・R・バークレー(米コネティカット州グリニッジ)
- 金額
- 非開示
- 状況
- 完了。三井住友海上は2026年3月5日、出資比率15%に達したと発表した。
- 日付
- 2025-03-28
MS&ADグループの三井住友海上は、米専門保険会社W・R・バークレーと創業家との合意に基づき、市場や第三者からの買い付けで同社普通株の15%を取得する。約16%を持つ創業家は売却せず、新株発行もない。三井住友海上は保有が4.9%を超えると原則として創業家の推奨に沿って議決権を行使し、スタンドスティル条項も受け入れた。12.5%に達すると取締役候補を推薦できる。
ポイント
全面買収をせずに、米国で最も収益性の高い専門保険会社の一つに投資する形だ。国内の政策保有株を解消する中で、日本の損保グループが米国での収益拡大を急いでいることを示す。
取引の内容
株式は時価で段階的に買い付けるため、両社は取得額を示していない。日本格付研究所(JCR)は発表時点で、15%分の価値を約38億ドル(約5,650億円)と試算した。JCRによると、三井住友海上は手元資金と外部からの調達で資金を賄う方針だった。創業家側の法律顧問はワクテル・リプトン・ローゼン・アンド・カッツが務めた。
W・R・バークレーは、三井住友海上の規制当局への届け出や承認取得、会計処理に協力することで合意した。投資には通常の規制当局の承認が必要で、2026年3月末までの完了を見込んでいた。
株式の買い集め
三井住友海上は2025年12月上旬に保有比率12.5%を超え、創業家が同社の取締役候補を推薦する条件を満たした。2026年1月時点の保有株数は約5,560万株で、発行済み株式の約14%に達した。MS&ADは2026年3月5日、15%の取得を終えたと発表した。株式はすべて市場で一般株主から買い付け、W・R・バークレーや創業家からは取得していない。
狙いと会計処理
三井住友海上の社長は、米国の専門保険市場におけるバークレーの一流の実績を評価した。JCRは、グループとして相対的に弱い米国事業を補い、事業ポートフォリオの分散をさらに進める投資と位置づけた。三井住友海上は2026年3月31日からW・R・バークレーを持分法適用会社とし、同社の利益の持ち分相当をMS&ADの連結業績に取り込む。
今後の注目点
合意に基づき、創業家は三井住友海上の取締役候補を推薦する。選任にはバークレーの指名・ガバナンス委員会の審査と取締役会の承認が必要となる。三井住友海上の代表が実際に取締役に就いたかどうかは、今回の調査では確認できなかった。
出典
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