買収 · 歯科材料
三井化学、米歯科材料ウルトラデントを約1,443億円で買収へ
- 買い手
- 三井化学(東京)
- 対象
- ウルトラデント・プロダクツ(米ユタ州サウスジョーダン)
- 金額
- 約1,443億円(9億ドル)
- 状況
- 2026年8月14日(米国時間)に完了。
- 日付
- 2026-06-12
三井化学は新設の米持ち株会社を通じ、ホワイトニング材や修復材を手掛ける米ユタ州のウルトラデント・プロダクツの全株式を取得する。同社の2025年12月期の売上高は約596億円で、米国の歯科医院への直販網を持つ。当局の承認が想定より早く得られ、当初予定より1カ月早い8月中旬に買収が完了した。
ポイント
2013年に買収した独ヘレウス・クルツァーと合わせ、米国を口腔ケア事業の中心に据える。同事業のグローバル本社は新設の米持ち株会社に移す。
取引の内容
買収主体は、三井化学の米国完全子会社Mitsui Chemicals Americaの傘下に新設した持株会社「MC Dental Holdings America」。同社がウルトラデントの株式と事業用資産を取得した。取引総額は約9億ドルで、契約時点では暫定値とされた。資金調達の方法は開示していない。
法務アドバイザーは三井化学側がベーカー・マッケンジー、ウルトラデント側がフォーリー・アンド・ラードナー。開示された数値から計算すると、買収額はウルトラデントの2025年売上高の約2.4倍にあたる。
ウルトラデントについて
ウルトラデントは1978年設立で、ユタ州に本社を置く。歯科材料や機器・器具の開発、製造、販売を手掛け、創業者のダン・フィッシャー氏が大株主だった。非継続事業を除く売上高は2023年12月期の3億4,600万ドルから、24年12月期3億5,180万ドル、25年12月期3億7,210万ドルと増加。営業利益は同じ順に2,940万ドル、2,560万ドル、3,090万ドルで、25年12月期の純利益は2,400万ドルだった。
買収の狙い
三井化学はオーラルケアをライフ&ヘルスケア・ソリューション事業の第3の収益柱に育てる方針だ。2030年度までに年4,000万ドル超のシナジー創出を目指す。両社の販売網を通じたクロスセルや、ウルトラデントとクルツァーの歯科材料技術と三井化学の化学技術の組み合わせが中心となる。世界の歯科材料市場で第2位グループに入ることを目標に掲げる。
新体制では、ウルトラデントのCEOがクルツァーグループのCEOを兼ね、クルツァーの現CEOはMC Dental Holdings Americaの最高戦略・統合責任者に就く。三井化学は両社共通の成長戦略、事業計画、KPI、シナジー実現の工程表を策定するとしている。
承認と日程
2026年6月12日の発表時点では9月の完了を予定していた。競争法と投資関連の承認を経て、8月14日(米国時間)に手続きが完了した。三井化学は、ウルトラデントの特定子会社化による業績への影響は軽微としている。
出典
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