米国拠点 · 不動産・データセンター
三菱地所、TAリアルティ通じ米国でデータセンター開発 総事業費2.3兆円超
- 企業
- 三菱地所(TAリアルティ経由)(東京)
- 案件
- 米国のデータセンター14拠点(計画)(米バージニア、ジョージア、イリノイ各州など)
- 金額
- 総事業費約2.3兆円(150億ドル超)、うち三菱地所の投資は約1,800億円
- 状況
- 三菱地所が2026年2月に公表。バージニア州ラウドン郡の最初の2棟は25年9月に完成し、同年12月に売却した。14拠点・2030年完成の目標は日経報道による。
- 日付
- 2025-11-10
三菱地所によると、米子会社TAリアルティは2021年以降、米国の主要市場で総容量約2.8ギガワット、総事業費150億ドル(約2.3兆円)超のデータセンター案件を確保した。三菱地所の投資は約1,800億円で、残りは機関投資家や事業パートナーが拠出する。電力と入居企業を確保してから着工する。日経新聞は、計画が14拠点で2030年までの完成を目指すと報じた。バージニア州ラウドン郡の「NOVA Business Park」の最初の2棟は25年9月に完成し、同年12月に投資家へ売却した。
ポイント
日本の不動産大手が、外部資金を活用して開発・売却するモデルで、AI時代の米データセンター供給の有力な担い手になりうる。電力の確保とクラウド大手の需要の持続が主なリスクとなる。
投資の内容
報道によると、TAリアルティは入居企業が決まった案件向けのビルド・トゥ・スーツ型と、テナント未定の先行開発型を組み合わせて開発を進め、完成後に機関投資家へ売却することもある。計画中の2施設は米大手テクノロジー企業の入居が決まっていると報じられたが、入居企業名は一次資料では確認できていない。
TAリアルティは2024年1月、ハイパースケール向けデータセンター開発の専門部門を設けた。率いるのは、米アラインド・エナジーや米エッジコネックス出身のティム・シャヒーン氏。北バージニア、アトランタ、シカゴなど北米の主要市場に照準を合わせる。アトランタではエッジコネックスと組み、32万4,000キロワット級のキャンパスを計画している。
ラウドン郡のキャンパス
旗艦案件であるバージニア州リースバーグの拠点は、2023年11月に43万キロワットのビルド・トゥ・スーツ契約で、社名非公表の世界的クラウド事業者に全体を賃貸した。5棟構成で、延べ床面積は約190万平方フィート。TAリアルティは21年に、約18億ドルで30万キロワットのキャンパスを開発するという、より小規模な計画を示していた。
TAリアルティは2026年2月5日、完成し全面稼働した最初の2棟を売却したと発表した。延べ床面積は計74万5,000平方フィート、IT容量は16万5,000キロワット。買い手と価格は開示していない。売却発表ではキャンパス全体の容量を45万キロワットとしており、従来報道の43万キロワットとは異なる。
今後の注目点
日本経済新聞は2026年7月、三菱地所が国内でもデータセンター事業に参入すると報じた。中島篤社長は、総事業費約1.5兆円、総容量250万キロワットの計画で、36年までを視野に入れると説明した。関東と関西の5カ所、計100万キロワット分の用地と電力を確保済みとされる。米国と同様、資金の多くは提携先や借り入れで賄う。
出典
Kakehashi M&A News トップ