買収 · 産業用サイバーセキュリティー
三菱電機、米OTセキュリティーのノゾミ・ネットワークスを8億8,300万ドルで買収へ
- 買い手
- 三菱電機(東京)
- 対象
- ノゾミ・ネットワークス(米カリフォルニア州サンフランシスコ)
- 金額
- 8億8,300万ドル(未保有の93%分)
- 状況
- 2026年1月28日に買収を完了。
- 日付
- 2025-09-09
三菱電機は、工場やインフラの制御システムなど運用技術(OT)をサイバー攻撃から守るサービスを手がける米サンフランシスコのノゾミ・ネットワークスを買収することで合意した。既に約7%を保有しており、残りを逆三角合併で8億8,300万ドルで取得する。ノゾミは完全子会社となる。
ポイント
三菱電機は工場自動化(FA)機器にソフトウエアとセキュリティーを組み合わせる戦略を進めており、ノゾミの製品を自社の制御機器と一体で提供できる。産業用サイバーセキュリティー分野で最大級の買収となる。
取引の内容
合併契約は2025年9月9日に発表した。三菱電機は希薄化後で7.0%を保有しており、残る93.0%を現金約8億8,300万ドル(約1,300億円)で取得した。報道は企業価値全体を約10億ドルとした。発表時点で、三菱電機として過去最大の買収金額だった。
三菱電機側の財務アドバイザーはEYストラテジー・アンド・コンサルティング、法務アドバイザーはホワイト&ケース。ノゾミ側は財務アドバイザーをバークレイズが単独で務め、法務はガンダーソン・デットマーが担当した。
ノゾミ・ネットワークスについて
ノゾミは2016年設立で、電力や鉄道などの社会インフラ、自動車などの製造業を顧客に持つ。売上高は22年12月期の4,238万ドルから23年12月期に6,256万ドル、24年12月期に7,469万ドルへ伸び、粗利率は70%を超える。買収完了時には、25年の純売上高が1億170万ドル、25年12月時点の従業員数が336人と公表した。買収前の調達総額は2億5,000万ドル超で、三菱電機も24年の1億ドルのシリーズEに参加していた。
買収の狙い
三菱電機は2025年9月の会見で2つの狙いを挙げた。1つはOTセキュリティー事業の拡大で、10年で10倍の規模を目指す。もう1つはデジタル基盤「Serendie」関連事業の強化で、武田聡CDOは顧客の設備からデータを集めるにはセキュリティーが鍵になると説明した。両社は24年3月に協業契約を結んでいた。
完了
契約時点では、各国当局の承認を経て2025年中の完了を見込んでいた。完了は米国で2026年1月28日、日本で1月29日に発表した。ノゾミは独立した子会社として運営を続け、ブランド、特定メーカーに依存しない製品計画、既存の提携関係を維持する。
出典
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