出資・ファンド · 金属資源
三菱商事、ハドベイのアリゾナ銅鉱山計画に6億ドルで30%出資
- 出資者
- 三菱商事(米子会社MC Americas Resources経由)(東京)
- 出資先
- カッパーワールド銅鉱山プロジェクト(権益30%、加ハドベイ・ミネラルズと共同)(米アリゾナ州ピマ郡)
- 金額
- 6億ドル(約870億円)
- 状況
- 2026年1月12日に完了。三菱商事は完了時に約4億2,000万ドルを払い込み、残る1億8,000万ドルは18カ月以内に払い込む。両社は26年10月21日に建設を最終決定した(別項で扱う)。
- 日付
- 2025-08-13
三菱商事は、カナダのハドベイ・ミネラルズがアリゾナ州で進める露天掘り銅鉱山計画「カッパーワールド」の権益30%を6億ドルで取得することで合意した。内訳は権益の対価約4億2,000万ドルと開発費用1億8,000万ドル。権益は25年9月に設立した米国の金属資源会社MC Americas Resourcesを通じて保有する。両社で事業化調査を進め、29年ごろの生産開始を目指す。最大年産量は銅約10万トン。
ポイント
三菱商事にとって約45年ぶりの米国銅鉱山への出資となる。送電網やデータセンター、EV向けに銅の需要は伸びており、米政府も国内での採掘拡大を求めている。ハドベイにとっても生産開始までの資金負担が軽くなる。
取引条件
ハドベイは2025年8月13日に取引を発表した。ピーター・クキエルスキCEOは、提携先選びは非常に競争の激しいものだったと述べた。三菱商事は6億ドルに加え、2025年8月31日以降の事業費の30%と、今後の出資の持ち分相当額を負担する。両社は新たな合弁会社を通じて事業を進め、最終的な事業化調査、資金調達、建設に共同で取り組む。
鉱山の概要
第1期はハドベイが所有する私有地にあり、同社は必要な許認可をすべて得ているとしていた。取引時点では、2023年の調査で20年間の操業で銅の年間生産量を平均約8万5,000トンと見積もっていた。2026年10月に決まった最終計画では、建設費と生産量の見通しがいずれも引き上げられている。
ハドベイにとっての意味
ハドベイは、三菱商事の出資と、ウィートンとの貴金属ストリーム契約の見直しによって、生産開始までの自社負担が約2億ドルに減り、最初の支出も早くて2028年に先送りできるとした。取引は2026年1月12日に完了し、両社は2026年10月に鉱山の建設を決めた。
出典
Kakehashi M&A News トップ