買収 · 生命保険
明治安田生命、英L&Gの米国保障性保険事業を23億ドルで買収へ
- 買い手
- 明治安田生命保険(東京)
- 対象
- リーガル・アンド・ジェネラル・アメリカ(バナー・ライフ、ウィリアム・ペン)(米国)
- 金額
- 株式価値23億ドル
- 状況
- 2026年2月2日に完了。価格調整後の支払額は26億ドル。
- 日付
- 2025-02-07
明治安田生命は英リーガル・アンド・ジェネラル(L&G)から、バナー・ライフとウィリアム・ペンの親会社であるリーガル・アンド・ジェネラル・アメリカを現金23億ドルで買収することで合意した。米国の定期保険を中心とする保障性保険事業を100%取得し、米国の年金リスク移転事業では20%の経済的持ち分を持つ(残り80%は再保険を通じL&Gが保持)。両社は長期的な提携も結び、明治安田はL&G株の約5%を取得する方針を示した。
ポイント
人口減少と高齢化で国内市場が縮む中、日本の生保が米国の事業基盤を買う流れが続いている。提携の枠組みにより、明治安田は成長する米国の年金リスク移転市場にも足場を得る。
取引の内容
合意は2025年2月7日に発表された。L&Gは株式価値を18億ポンド(23億ドル)とし、完了時に現金で受け取るとした。明治安田側は取得価額を約22億8,000万ドル(当時のレートで約3,522億円)と見込み、全額を手元資金で賄うとしていた。
年金リスク移転(PRT)事業では、L&Gが再保険を通じ既存・新規契約の80%を引き受け続け、そのために4億ポンドを充てる。米国のPRTと保障性保険の資産運用はL&Gに委託することでも合意した。明治安田の法律顧問はリンクレーターズが務めた。
リーガル・アンド・ジェネラル・アメリカについて
リーガル・アンド・ジェネラル・アメリカは、傘下のバナー・ライフとウィリアム・ペンを通じ、L&Gの米国での定期保険とPRT事業を手がける。米国の保障性保険事業の2023年の総収入保険料は12億7,000万ポンドで、2022年の12億2,000万ポンドから増えた。同年の新契約保険料は1億7,500万ドル。L&Gは同事業の2024年の営業利益を約9,000万ドルと見込んでいた(2023年は3,400万ドル)。
買収の狙い
L&Gにとっては中核事業に経営資源を集中させる計画の一環である。同社は売却により完了時点でソルベンシーII比率が22ポイント改善するとし、完了後に10億ポンドの追加の自社株買いを実施する方針を示した。2025〜27年に時価総額の約40%を株主に還元する目標の一部となる。
明治安田にとっては、団体保険が中心の米国事業に個人向け定期保険の基盤が加わる。同社は2016年に約6,200億円で米スタンコープ・フィナンシャル・グループを買収した。当時、日本の生保による海外買収として過去最大だった。2024年にはスタンコープを通じ、米オールステートの団体保険子会社アメリカン・ヘリテージ・ライフの買収を決めている。
承認と日程
当初は2025年末ごろの完了を見込んでいた。各国の監督当局の承認を得て、2026年2月2日に完了した。明治安田は買収と合わせ、L&G株の約5%を取得した。
出典
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