買収 · 電子部品
京セラ、米電子部品AVXを約10億ドルで完全子会社化
- 買い手
- 京セラ(京都)
- 対象
- AVX(残り約28%)(米サウスカロライナ州ファウンテンイン)
- 金額
- 約10億3,000万ドル(1株21.75ドル)
- 状況
- 3月27日に終了したTOBを経て2020年3月30日に完了。AVXは現在の京セラAVX。
- 日付
- 2020-02-21
AVX株の約72%を持つ京セラは、残りの株式を1株21.75ドル、総額約10億3,000万ドルで現金取得することで合意した。京セラが最初の提案を公表した2019年11月より前の株価に44.6%上乗せした。京セラの子会社がTOBを実施した後、AVXと合併して非上場化した。
ポイント
完全子会社化で、AVXのコンデンサーやコネクターを自社の部品事業と一体運営できるようになった。車載や5G向けの部品需要拡大に備えた。
取引の内容
京セラは1990年からAVXの過半数を保有し、今回の取引前には約72%を持っていた。両社は2020年2月21日に合併契約を結び、京セラの子会社が未保有のAVX株を1株21.75ドルの現金で買い付けることにした。京セラの法律顧問デービス・ポークによると、取得総額は約10億3,000万ドル。価格は、京セラの最初の提案が公表される前の最終取引日である2019年11月26日の終値に44.6%上乗せした水準だった。
経緯
TOBは子会社アーチ・マージャー・サブを通じて2020年3月2日に始まり、延長なしで3月27日に終了した。応募は約3,180万株で、京セラ未保有株の約67%にあたった。京セラは3月30日に簡易合併を完了し、残る一般株主にも1株21.75ドルの現金が支払われた。
AVXについて
サウスカロライナ州ファウンテンインに本社を置くAVXは、コンデンサー、抵抗器、フィルター、コネクターなどの受動部品を製造する。スマートフォン、自動車、医療機器、産業機器に使われる。現在は京セラAVXとして事業を続けている。
京セラの狙い
AVXを完全に保有することで、上場子会社を抱えるコストや利益相反の懸念がなくなり、電子部品事業を一体で運営できるようになった。電動化・コネクテッド化が進む自動車や5G機器向けの部品需要拡大とも時期が重なった。
出典
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