買収 · エネルギー(天然ガス)
JERA、米ルイジアナ州のヘインズビル・シェールガス権益を15億ドルで取得へ
- 買い手
- JERA(東京)
- 対象
- ヘインズビル・シェールのサウスマンスフィールド鉱区(ウィリアムズ/GEPヘインズビルII)(米ルイジアナ州西部)
- 金額
- 15億ドル
- 状況
- 2026年2月に取得完了。
- 日付
- 2025-10-23
国内最大の発電会社JERAは米子会社JERAアメリカズを通じ、ルイジアナ州西部ヘインズビル・シェールのサウスマンスフィールド鉱区をウィリアムズとGEPヘインズビルIIから取得し、100%保有することで合意した。同鉱区の生産量は日量5億立方フィート超で、未開発の掘削候補地を約200カ所持ち、将来は日量10億立方フィート規模への増産を見込む。
ポイント
JERAにとって米国ガス上流事業への初の本格参入で、メキシコ湾岸のLNG輸出基地に近い供給源を自ら確保する狙いがある。米国産LNGの長期購入契約と合わせ、ホワイトハウスも2025年10月の対米投資ファクトシートでこの案件に言及した。
取引の内容
15億ドルは初期投資額で、2件の取得からなる。ウィリアムズは少数持ち分を3億9,800万ドルで売却し、開発計画に連動した月々の後払い金を2029年まで受け取る。GEPヘインズビルIIは過半の持ち分を売却するが、固定報酬の受託操業契約に基づき引き続き鉱区の操業と開発を担う。
発表前の2025年9月、ロイターはGEPヘインズビルIIの資産を巡りJERAが約17億ドルで最高値を提示したと報じていた。
JERAの法務アドバイザーはベーカー・ボッツ。GEPヘインズビルII側はカークランド・アンド・エリス、ウィリアムズ側はヘインズ・ブーンが助言した。
承認と日程
合意は2025年10月22〜23日に発表された。対米外国投資委員会(CFIUS)の承認が必要で、当初は2025年末までの完了を見込んでいた。JERAは2026年2月12日に取得完了を発表した。
取得の狙い
ウィリアムズは引き続きサウスマンスフィールドのガスを集め、自社のルイジアナ・エナジー・ゲートウェイ(LEG)経由でLNG市場に送る。集ガス網を拡張し、同鉱区からLEGへの輸送量の確約も引き上げる。開発計画にはガスとともに出る二酸化炭素の回収・貯留も含まれる。ウィリアムズにとっては、同日に発表した豪ウッドサイドのルイジアナLNG計画への出資と一体の動きだった。
JERAは上流権益の取得について、LNGのバリューチェーン全体に事業を広げ、市場リスクを抑えるためと説明している。2025年6月には複数の売り手と米国産LNGを年550万トン、20年間調達する契約を結んだ。フリーポートとキャメロンからすでに年約350万トンを長期契約で調達しており、フリーポートLNGの事業会社に21.9%出資している。
出典
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