政策 · 電力
対米投資第2弾、ガス火力2案件に7,300億円融資 JBICに米シティ・JPモルガンが協調
- 発表元
- 国際協力銀行(JBIC)(東京)
- 対象
- ガス火力発電事業(Japan Invest 4・5)(米ペンシルベニア州・テキサス州)
- 金額
- 約46億1,000万ドル(約7,300億円)
- 状況
- 2026年8月7日に融資契約を締結。
- 日付
- 2026-08-14
国際協力銀行と米シティバンク、米JPモルガン・チェースは、JBICが出資して設立した米国の投資会社に約46億1,000万ドルを協調融資する。資金はペンシルベニア州とテキサス州のガス火力発電事業に充て、電力はデータセンター向けに供給する見込み。民間銀行分は日本貿易保険(NEXI)が保険を付ける。5,500億ドルの日米投資合意に基づく第2弾案件で初の融資となる。
ポイント
米民間銀行の参加は初めてで、巨額のドル調達に対する邦銀の懸念を和らげる。5,500億ドルの対米投資の約束が、AIによる米電力需要の拡大に向けた実際の資金に変わりつつあることを示す。
合意の内容
融資は2件で、いずれも2026年8月7日に契約し、8月14日に発表された。ペンシルベニア州の案件では、JBICがJapan Invest 4 LLCに約8億100万ドルを貸し出し、シティバンク、JPモルガン・チェースとの協調融資総額は約23億9,700万ドル。テキサス州の案件ではJapan Invest 5 LLCにJBICが約7億3,900万ドルを融資し、総額は約22億1,300万ドルとなる。
JBIC分は合計約15億4,000万ドルで、残りを米銀2行が担う。借り手はいずれもJBICが出資して設立した米国法人で、資金は各事業への初期投資に充てる。シティは貸し手とエージェントを兼ねたとしている。
対象事業
2つの発電所は、米ネクステラ・エナジーがペンシルベニア州南西部で開発する「サウス・モン」と、テキサス州アンダーソン郡のガス火力で、2026年3月19日に発表された第2弾案件に含まれる(第2弾は別項で扱う)。JBICは8月28日付の報告書で、テキサス案件を環境審査で最も厳格なカテゴリAに分類した。
第1弾との比較
2026年5月1日に発表された第1弾の融資は3事業で計約22億2,100万ドルだった。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行と協調し、NEXIが保証を付けた。内訳はオハイオ州のガス火力が約18億8,500万ドル、原油輸出施設が3億1,300万ドル、人工ダイヤモンド製造設備が2,300万ドル。共同通信によると、邦銀がドル調達コストに懸念を示していたことから、政府は外国銀行の参加を検討していた。
出典
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