買収 · ソフトウエア・ITサービス
日立、米グローバルロジックを96億ドルで買収 デジタル事業を強化
- 買い手
- 日立製作所(Hitachi Global Digital Holdings経由)(東京)
- 対象
- グローバルロジック(米カリフォルニア州サンノゼ)
- 金額
- 96億ドル(債務返済を含む)
- 状況
- 2021年7月13日に完了。
- 日付
- 2021-03-31
日立製作所は、企業向けにソフトウエアの設計・開発を請け負うシリコンバレーのグローバルロジックを、債務の返済分を含め96億ドルで買収することで合意した。株主はカナダ年金制度投資委員会とパートナーズ・グループが約45%ずつ、残りを経営陣が保有していた。従業員は2万人超のエンジニアで、主に東欧、中南米、インドに拠点を持つ。
ポイント
当時、日立として過去最大の買収で、電力・鉄道機器メーカーから「Lumada」を軸にしたデジタルサービス企業へ変わるための中心的な一手となった。
取引の内容
日立製作所は2021年3月31日、米子会社Hitachi Global Digital Holdingsを通じてグローバルロジック・ワールドワイド・ホールディングスの全株式を取得すると発表した。総額は債務返済分を含め96億ドルで、手元資金と銀行借入で賄う。売り手は約45%ずつを持つカナダ年金制度投資委員会とスイスのパートナーズ・グループ、および経営陣。
グローバルロジックについて
グローバルロジックは2000年設立で、カリフォルニア州サンノゼに本社を置く。通信、自動車、医療、金融などの約400社の顧客向けに、アプリやネットにつながる機器のソフトウエアなどデジタル製品を設計する。2万人超のエンジニアの多くは、ウクライナ、ポーランド、中南米、インドの開発拠点で働く。売上高は年20%前後のペースで伸びていた。
日立の狙い
日立は、鉄道や送配電網、工場設備など自社が売る機器のデータを使うデジタルサービス群「Lumada」を伸ばしたかった。ただ、特に米国で、顧客と直接やり取りできるソフトウエア設計の人材が足りなかった。グローバルロジックの買収でその人材を一度に得た。一方、利益に比べて買収額が非常に高いとの懸念から、発表後に日立の株価は下落した。
その後
買収は2021年7月13日に完了し、グローバルロジックは日立のデジタル事業の中で独自ブランドのまま運営されている。2022年のロシアによるウクライナ侵攻後は、ウクライナの従業員の多くを安全な地域に移し、他の国で事業拡大を続けた。
出典
Kakehashi M&A News トップ