買収 · 医薬品
アステラス製薬、米眼科新薬のアイベリック・バイオを59億ドルで買収
- 買い手
- アステラス製薬(東京)
- 対象
- アイベリック・バイオ(米ニュージャージー州)
- 金額
- 59億ドル(約8,000億円)
- 状況
- 2023年7月11日に完了。
- 日付
- 2023-05-01
アステラス製薬は米ナスダック上場のアイベリック・バイオを1株40ドルの現金で買収することで合意した。買収総額は約59億ドル。主力候補薬のアバシンカプタド・ペゴルは失明の恐れがある加齢黄斑変性の一種、地図状萎縮を対象とする。資金の一部は国際協力銀行(JBIC)が関わる融資で賄った。
ポイント
2023年上半期で最大の日本企業による米企業買収。前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の特許切れを控え、承認間近の眼科薬を手に入れた。
取引の内容
アステラス製薬は2023年4月末、米ニュージャージー州パーシッパニーの眼科創薬企業アイベリック・バイオを1株40ドルの現金で買収することで合意し、同年7月11日に完了した。資金の一部として、米国の持ち株会社が2023年9月に約19億ドルの協調融資を受けた。このうち最大5億ドルを国際協力銀行(JBIC)が、残りを民間銀行が出した。
製品
主力薬のアバシンカプタド・ペゴルは、治療法の少ない加齢黄斑変性の進行型「地図状萎縮」の治療薬だ。買収完了から1カ月足らずの2023年8月4日、米食品医薬品局(FDA)が「アイザーヴェイ」として承認した。2024年11月には、2年間の試験データを添付文書に加える申請をFDAが認めず、販売面での逆風となった。
高値を払った理由
アステラスは、最大の収益源である前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の特許切れを数年後に控える。今回は2019年以降で5件目の大型海外買収で、承認間近の薬を加えて収益の穴を埋める狙いがある。
出典
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