買収 · 電池材料(セパレーター)
旭化成、電池セパレーターの米ポリポアを約22億ドルで買収
- 買い手
- 旭化成(東京)
- 対象
- ポリポア・インターナショナル(米ノースカロライナ州シャーロット)
- 金額
- 蓄電デバイス事業の正味取得額は約22億ドル(1株60.50ドル)。分離膜事業は3Mが約10億ドルで取得。報道ベースの企業価値は約32億ドル
- 状況
- 2015年8月26日(米国時間)に完了。
- 日付
- 2015-02-23
旭化成は米子会社を通じ、微多孔膜メーカーのポリポア・インターナショナル(ノースカロライナ州シャーロット)を1株60.50ドルの現金で買収した。合併に先立ちポリポアは分離膜事業を約10億ドルで3Mに売却しており、旭化成が取得したのは蓄電デバイス事業のみで、正味の取得額は約22億ドルとなる。報道によると会社全体の企業価値は約32億ドル。
ポイント
旭化成は自社のリチウムイオン電池用セパレーター「ハイポア」に加え、鉛蓄電池用セパレーターと別系統のリチウムイオン電池用セパレーターを手に入れた。電気自動車(EV)や蓄電システムの成長を見込んだ日本の素材メーカーの布石である。
ポリポアの事業
ポリポアの蓄電デバイス事業は、リチウムイオン電池と鉛蓄電池のセパレーターを製造する。リチウムイオン電池用の工場は米国、韓国、中国に、鉛蓄電池用の工場は米国、タイ、フランス、ドイツ、インド、中国にある。同社は9カ国に製造拠点や営業拠点を持つ。もう一つの分離膜事業は、ろ過用の平膜や中空糸膜を手がけていたが、合併完了前に3Mに売却された。
買収後の体制
旭化成は、この買収が中期経営計画「For Tomorrow 2015」と環境・エネルギー分野の強化に沿うものだと説明した。完了後、ポリポアは旭化成の完全子会社となり、ニューヨーク証券取引所の上場を廃止した。旭化成イーマテリアルズ社長の高山茂樹氏がポリポアのCEOを兼務し、両社でセパレーターの開発を連携させるとした。
出典
Kakehashi M&A News トップ